症状が似ているけどこれって花粉症?

 

症状という結果は似ていても、そこへ至る原因が異なれば、花粉症でない可能性もあります。

 

そのような場合は当然対処する方法も変わってきます。

 

普段と症状が異なる場合は、なるべく早めに医療機関にかかるようにしましょう。

涙と鼻水は花粉症に限った症状ではない

 

花粉症の症状といえば、鼻水や鼻づまり、涙や目のかゆみといったものが挙げられます。

 

しかし、これらの症状は花粉症に限ったものではありません。

 

花粉症と思ったけれど別の病気だったということも考えられるのです。

 

花粉症の目の症状はアレルギー性結膜炎、鼻の症状はアレルギー性鼻炎といったように、花粉を敵と誤認した免疫が暴走することによって炎症が引き起こるアレルギー反応によるものです。

 

ですが、わたしたちのからだにとっての本当の敵、いわば細菌やウイルスのような病原体とたたかうことによって、同様の、どちらかといえば本来の症状が出ることも当然あるわけです。

花粉症と似た症状が起きる代表的な病気

 

涙や目のかゆみを生じる流行性角結膜炎

 

花粉症と同じく涙や目のかゆみを生じるものとしては、まず、流行性角結膜炎が挙げられます。

 

これは、俗にはやり目と呼ばれているもので、アデノウイルスによって引き起こされます。

 

花粉症との最大の違いは、粘性のある目ヤニを生じることです。

 

涙が糸を引く、睡眠時などで長い時間目を閉じていると、目ヤニが固まってまぶたが開けにくくなるなどの特徴がみられます。

 

そして、同じくアデノウイルスによるものに咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)がありますが、こちらは俗にプール熱と呼ばれるもので、その名の通り、目の症状の他に熱を持つのが特徴です。

 

このアデノウイルスは感染力が非常に強いので、家族でタオルを共用しないなどの、他の人に移さない対策が必要です。

 

また、ウイルス自体に効く薬はないため、炎症を抑える、新たな感染を防ぐ目的の投薬を行いながら自然治癒を待つのが主な対処法です。

 

鼻水を生じる副鼻腔炎

 

鼻をかむ女性

次に鼻水を生じるものとしては、真っ先に風邪による症状が挙げられますが、こちらは、熱やだるさを伴うので容易に判別がつくかと思われます。

 

しかし、この風邪などが原因で慢性副鼻腔炎という状態へ至る場合があります。

 

慢性副鼻腔炎は蓄膿症ともいわれ、文字通り、鼻に膿が溜まることで鼻水に色がつき、花粉症によるものと区別がつきます。

 

先ほどの目ヤニもそうですが、白血球をはじめとした、からだの免疫組織が病原体とたたかうことで、本来無色透明でさらさらとした鼻水や涙といった分泌物に影響が出たケースといえます。

 

対処法としては、症状の程度に応じて抗生物質による投薬、手術などが挙げられます。

 

くしゃみ・鼻水・鼻づまりを起こす血管運動性鼻炎

 

これら病原体によるものの例にあてはまらない症例もあります。

 

近年になって注目されているものの一つに血管運動性鼻炎が挙げられます。

 

これは寒暖差アレルギーと呼ばれることも多く、気候の変化やエアコンの影響で急に冷え込んだりした場合などに症状が出てきます。

 

発症のメカニズムはまだ不明な部分が多いのですが、自律神経の乱れによるものが原因として強く疑われています。

 

そのため自律神経失調症と同じく、女性の方が多く患ってしまっているという特徴があります。

 

治療には、抗コリン作用も持つ第一世代の抗ヒスタミン薬が使われます。