薬代を節約する2つの方法

 

花粉症における薬物療法は、定期的に薬を飲み続けることで高い効果を期待できるものなので、当然、薬を購入し続ける必要があります。

 

効果の高い薬は値段もそれなりで購入の際にも制限がありましたが、薬にまつわる新制度導入により規制が緩和されて従来よりも選択肢が広がりました。

 

症状を緩和するのがもちろん第一ですが、やはり費用を抑えられるならそれに越したことはありませんので薬の種類について興味を持たれたのなら、一度近くの薬剤師さん聞いてみるのもよいでしょう。

 

薬代を節約する2つの方法について

  • 開発費や販売費が抑えられたジェネリック医薬品
  • 薬局やドラックストアで購入できるスイッチOTC

ジェネリック医薬品ってどんな薬?

 

ジェネリックとは後発医薬品のことで、近年、国が増大し続ける医療費を少しでも削減させるという目的で積極的に導入を推進しています。

 

ジェネリックがなぜ安いのかというと、通常新しい薬は莫大な開発費等をかけ開発されます。

 

そして特許によってその薬の開発会社が独占的に製造することになります。

 

しかし、その特許の有効期間が終了すれば、開発会社以外の会社は莫大な開発費等をかけないで製造することができるようになり、その分価格を抑えることができるのです。

 

このように製造された薬をジェネリック(後発医薬品)と呼び、ジェネリックの元になったオリジナルの薬は先薬(先発医薬品)と呼ばれます。

 

一例を挙げますと、抗アレルギー薬の一つにアレグラというものがあります。

 

これは、それまでの薬よりも副作用が少なく、医療関係者の間でも評判の薬だったのですが、薬価がやや高いのが難点でした。

 

ですが、2013年の2月に特許の有効期間が満了したことによって、ジェネリックが販売できるようになりました。

 

有効成分であるフェキソフェナジン塩酸塩の量60mg当たりの価格で比べると、先薬であるアレグラが約70円であるのに対し、ジェネリックの方は製薬会社にもよりますが、大体30〜40円と半分程度の値段に抑えることが可能になっています。

 

ただし、同じ有効成分の薬を販売できるようになったとしても、添加成分の違いなどにより、先薬とジェネリックがまったく同じとは限らない場合がありますのでご注意ください。

 

また、先薬を開発した会社も、ジェネリックに市場を奪われないために、新たな有効成分を入れて付加価値を高めた商品を販売することもあります。

 

これらのことから、先薬とジェネリックそれぞれのの特長をよく見極めて選択するのがよいといえるでしょう。

 

処方せんの様式の変更

 

このジェネリックについては、2008年の4月に処方せんの様式の変更がありました。

 

それまでは医師がジェネリックへ変更可能の指示を出す必要がありましたが、処方せんの様式が変わったことより、医師がジェネリックへの変更不可の指示を出さない限りにおいては、薬剤師の判断で処方せんに記載された薬をジェネリックへ変えることができるようになりました。

 

従来の、医師のジェネリックに向けて能動的な姿勢が必要になる様式と比べれば、導入へのハードルが下がったとも言えます。

 

ただ、医師の中には、添加成分の違いからでるからだへの吸収速度の変化などの理由で、ジェネリックの効能について疑問視されている方もいるので、状況に応じて適切な判断を仰ぐのもよいのかも知れません。

少量だけ購入するのならOTC薬の方が費用を抑えられる

 

ドラッグストア

医療機関にかかり、医師によって処方された処方せんを以って薬局等で購入することができる薬を処方薬といいます。

 

一方、薬局やドラックストアで通常の商品と同じように販売されている薬、いわゆる市販薬は、医師の処方せんなしで購入できます。

 

ですが、安全性を確保するという観点からあまり強い効き目の薬は提供できないという制約があります。

 

しかし、今まで処方せんが必要だった薬が、それまでの使用実績を踏まえて高い安全性が確保できたことにより国から認可されて新たに薬局やドラックストアで販売することができるようになったものがあります。

 

それらの薬はスイッチOTCとよばれます。

 

このスイッチOTCのOTCは市販薬の新しい呼び名です。

 

先述のアレグラも2012年の11月からスイッチOTCが販売されるようになりました。

 

処方せんなしで購入できるようになったとはいえ、市販薬の中でも第一類医薬品に分類されているので、薬剤師が常駐している薬局、店舗のみでの購入に限られます。

 

このように医療機関にかかることなく買うことができるスイッチOTC薬ですが、そのこと故の欠点もあります。

 

医療機関を介さずに購入できるということは、医療保険を利用することができないということでもあるのです。

 

ですので当然OTC薬の購入費用は処方薬と比べて高くついてしまいます。

 

ですが、処方薬の場合は薬の購入費用に加えて医療機関での診察料も考慮する必要があります。

 

少量だけ購入するのならOTC薬の方が費用を抑えられる場合もあります。

 

これらのことから、医師の診察を受けたい、ある程度まとまった量の薬が必要といった場合は処方薬、医療機関にかかる時間が無く、自分で薬を選ぶことができるような場合はスイッチOTCというようにケースバイケースで考えるのがベストといえるでしょう。